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伝染性単核症
原 因
EBウイルスの感染による
感染経路
唾液などによる経口感染、母子間の垂直感染です。
潜伏期間
20〜30日
症 状
主な症状は、発熱、咽頭痛、頸部リンパ節腫脹などです。その他、全身のだるさ、まぶたのはれ、吐き気、鼻づまり、発疹などがみられます。発熱は数日〜数週間続き徐々に下降します。通常、予後良好な急性熱性疾患で、多くは 2〜3週間で改善しますが、合併症を伴うこともあります。
治 療
特別な 治療法はありません。発熱には解熱鎮痛薬を、肝障害が著明な場合には肝庇護薬を用います。細菌による二次感染を合併しない限り抗生剤は必要なく、ことに発疹を誘発するとされるペニシリン系抗生剤は避けるのが望ましいとされています。
急激に腫大した扁桃により呼吸障害が生じたもの、心臓または中枢神経系合併症をきたしたものにはステロイドが適応となります。
合 併 症
神経合併症
ギラン・バレー症候群・顔面神経麻痺・髄膜脳炎・横断性脊髄炎・末梢性脊髄炎・視神経炎・重複視・ Reye症候群・亜急性硬化性全脳炎(?)
肝合併症
肝炎・多発性肉芽腫
心合併症
心筋炎・心膜炎
血液合併症
溶血性貧血・血小板減少症・再生不良性貧血・溶血尿毒症候群・ DIC
脾合併症
脾破裂
気管・肺合併症
肺浸潤・気道閉塞症
腎合併症
腎炎
看 護
●特に肝機能障害がある場合は、軽快するまで安静を保つ工夫をしましょう。
●肝臓と脾臓がはれている場合は、打撲によって臓器の破裂をお こすことがある
ので、激しい運動は禁止です。
●熱や痛みに対しては、解熱・鎮痛剤の頓用や、気持ち良さそうなら氷枕などを
利用するのもいいでしょう。着せすぎに注意します。
●食事は、栄養悪化の防止のために高タンパク (白身魚や豆腐など)、高ビタミン、
消化の良い物を与えます。ノドの痛みが強い場合は、酸味の強いもの、刺激物
を避け、軟らかくノド越しのよいものを用意します。
乳幼児期の EBウイルス初感染
日本では、乳幼児期に EBウイルスの初感染を受けることが多く、2〜3歳児のEBウイルス抗体保有率は80%前後とされています。特徴がなく、無症状〜軽い風邪症状で終わることが多いです。
慢性活動性 EBウイルス感染症
EBウイルスは健常人にも潜伏/持続感染をしていますが、かりに再活性化しても免疫能が正常であれば、通常、臨床症状を示すことはありません。しかし、慢性活動性EBウイルス感染症では、EBウイルスが持続的に感染し、さまざまな症状を呈してきます。
症 状
伝染性単核症もしくは EBウイルス初感染に引き続き、慢性症状が持続します。しかし、発生時期が明らかでないことも多いです。ほとんど無症状で長期に経過するものから急速に進行するものまでさまざまです。
主な症状 :
発熱、肝脾腫、リンパ節腫脹
その他症状 :
肝障害、貧血、血小板減少、脾機能亢進症、発疹、ぶどう膜炎、口腔内潰瘍、唾液腺炎、頭蓋内石灰化 近年では、「蚊アレルギー」や種痘様水疱症など、皮膚症状しか目立たない症例の報告も相次いでいます。蚊アレルギーとは、蚊に刺されたあとが、壊死 (黒くなる)、潰瘍(皮膚がえぐれたようになる)といった重症な皮膚症状や、発熱などの全身症状を伴う場合をいいます。
治 療
抗ウイルス薬、免疫賦活療法、細胞療法、免疫抑制療法、免疫化学療法などさまざまな治療法が試されてきましたが、未だ治療法は確立していません。
合 併 症
血球貪食症候群、冠状動脈瘤、肝不全、間質性肺炎、心膜・心筋炎、中枢神経合併症、腸管穿孔、敗血症、悪性リンパ腫などの悪性新生物があります。
(2002.9)
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