@ 医師として EBM や予防医療を重視したよく訓練された臨床能力をもち、地域保健医療活動への参画を重視する視点を身につけ、都市部診療所において、非選択的な外来医療、在宅診療、保健予防活動をバランスよくおこなえる家庭医療専門医にひつようなコンピテンスを獲得すること。
A 指導医・研究者として学習者中心の臨床教育を実施できるようになる。また、臨床疫学、行動科学、地域指向性プライマリケアに関する研究や実践の基礎的能力をもち、地域の健康問題に対して科学的な視点でアプローチできる。
B 生涯学習者として自己決定型学習を実施できる。常にアップ・トゥ・デイトな情報にアプローチでき、 EBM を実施しつつ、反省的実践家としての家庭医らしい生涯教育をおこなうことができる。さまざまな地域プロジェクトにかかわり、リーダーシップを発揮することができる。
C 仲間として常に協同で学び、チームの一員としてその責任と役割をはたすことができる。
D 医療生協の発展に寄与するとともに、地域との様々な協同をすすめ、さらに世界の地域医療に貢献することができる。
E 健康観・公平・正義などの価値観を涵養し、住民の主体形成への支援的かかわりができる。
F 愛媛の地に暮らし、愛媛の空気を吸い、愛媛の水を飲み、愛媛の地域住民と共に成長することで、愛媛の健康増進に貢献することができる。
■ カリキュラムの基本的考え方
都市型診療所を拠点とする家庭医に求められるコンピテンスを勘案し、内科、老年医学と小児科(小児保健)の比較的深い知識と技術の獲得を強調したローテーションスケジュールを組織する。また、個別ローテートで設定しない領域については教育診療所研修期間中に可能な形とする。また精神科領域については、行動科学、
psychosocial medicine として通年的に学ぶ課題として設定する。提携施設におけるオプション科研修はブロック(
1 ヶ月) + ハーフディバックを基本と設定する。
T 一貫性あるカリキュラム 地域に貢献できる家庭医となる観点から以下の内容を 3 年間のプログラムを通じて一貫して実施する。
a 生協病院を中心とした病院診療もできる家庭医養成
b 診療所における継続的外来診療( 1/ 週→ 2/ 週→通年)
c 振り返りのための時間確保
d プロジェクト・ワーク(プライマリケア関連の研究)を通じた社会医学の研修
U 教育診療所 活動拠点はローテート研修先にかかわらず 1 ヶ所の教育診療所とし、メンターを持つ。
a 伊予診療所では有床診療所の文脈における診療をおこなう
b 城北診療所では無床診療所の文脈における診療をおこなう
c 3 年目、診療所に出ても 1/ 週の、生協病院・オプション科での研修機会を確保
V 形成的評価と総括的評価 a 1/ 月の振り返りを行い、指導医を交えて形成的評価を継続する
b 家庭医療学会に準拠した研修目標に医療生協独自の研修目標を勘案した 21 領域および愛媛オリジナルの領域からなるエントリーにより構築されたポートフォリオによる総括的評価を行う。またこのポートフォリオ作成のモニタリングとサポートを定期的に実施する
c 家庭医療専門医に必要な知識を各年次終了時に客観的評価を行う
d 連動する医療生協家庭医療学センター主催のレジデンシー終了試験を受験する
W メンタリング&サポートコーチング
a 直接の指導医とは別に各研修医にメンターを充てる
b コーチングの手法も取り入れたサポート
c 管理システムから独立したメンタリングによるサポート体制
X ミニフェローシップ a 主としてシニア 3 年目でミニフェローシップ(通年的エレクティブ、週 1 単位)を選択できる
Y 救急研修 a 松山市救急輪番の生協病院における継続的な救急研修
b 3 ヶ月間、専門施設での集約的救急研修
X 医療生協の組合員とともに成長する
a 医療生協の組合員で構成される支部を 3 年間担当する
b 支部担当をとおしてレポートを作成する